こんな素敵な朝焼けではなかった
肌寒い雨の早朝
陣痛がきて産科に入院した
何故か腰から下が麻痺して
全く力がはいらず
持前の腕力を活かして分娩台に登った
後から考えるとちょっと怖い出来事だ。
窓の外は
シトシトと降る冷たい雨
母がなれない電車で駆けつけてくれた
痛みに耐えて耐え抜いて11時過ぎに
玉のような男の子が現れた
愛情の全てを注ぎ楽しんだ日々
皆を笑顔と幸せにしてくれる
はや三十数年
家族をもち天職と出会いマイホームで
幸せに暮らしている
マンボーをおばぁちゃんにしてくれた
望むことは
このままの幸せが続きますように
それだけだ。
あの日。
生まれてきてくれてありがとう。